介護士奮闘記③

5月半ばになりました。
Twitterを見ていると、新卒だがもう辞めたいなどのツイートが流れてきたりしていますね。
最初はどこを見渡しても何も見えない、わからない。この恐怖やプレッシャーはしんどいですよね。


DV(ドメスティックバイオレンス)を受けている女性は家に帰ったら暴力を受けるとわかっているのに逃げようとしない。
どうして家に帰るのでしょうか?
それは、日常を捨てて生きていけるのかわからないからです。

人間という生き物は予想できる恐怖より、予想がつかない恐怖の方が怖いのです。


何を取り組むにしても走り始め、飛び始めが一番エネルギーを必要とします。
いつのまにか自分から見える景色も変わってくるはずです。


私も介護士を始めたときは、毎日辞めたいと思いながら出社していました。強くあたられたり、陰口を言われたりしました。

しかし、いろいろな気付きもありました。
例えば、『夜は起こしてしまうから排泄介助のタイミングで体位交換すればいいから』と言われることがありました。
当時は基本2時間に1回でしたし、ケアとして決められていたことでした。
この先輩は体位交換の必要性わかってないと感じた瞬間でした。

他にも、サンコバ点眼薬は目のかゆみを訴えてきたら使ってと指導してきたプリセプター(教育者)がいましたが、効能は目疲れに効くビタミン剤。むしろ副作用でかゆみを生じるとまで書いてあるではないか。

実は、みんな凄く見せているだけで本当に実力がある人というのは一握りいらっしゃるかどうか程度だったのです。
だいたい、半年から1年くらいの仕事に慣れてきて知識もつきはじめた頃に気付いたことでした。


また、人により考え方が違うことで、ケアの方法も違ったりします。
先輩Aさんに習った通りに介助したら先輩Bさんに注意を受ける。
先輩Bさんに習った通りに介助したら先輩Aさんに注意を受ける。
もうげんなりしますよね。

介護には正解がないこともあります。
正解は一つではないこともあります。

職員の考え、やり方にとらわれすぎて悩んでいた新人時代を懐かしくおもいますw

介護の受け手がどう考えているのでしょうか?
このやり方はいいおもっている。ならばその範囲内で自分のスタンスを見つければいいのです。

介助のやり方一つでも、指導者とは体格も身体能力も違うのです。
指導者のやり方があなたにとって一番良いやり方となるわけもありません。

大丈夫、ひたむきにやっていれば誰かはあなたを見てくれています。
信頼を勝ち得たとき、やっと周りの目から解放されて、この仕事の本質に向き合えるときが来ます。

介護の仕事は特に自分のやったことが形に残りません。評価を得るにも工夫がいると気付きました。
僕が信頼を勝ち得るためにした方法は介護士奮闘記④につづく!
つづくったらつづく!!